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アニマガ情報ドットコム

アニメや漫画に興味がある人のための、情報共有ブログです。

Get Jiro:Blood and Sushi原作者インタビューを紹介

マンガ

 前回この記事を書きました。

 

Get Jiro: Blood and Sushi

Get Jiro: Blood and Sushi

 

 この本の紹介です。

で、いよいよ本題のインタビューです。

前文は省略しました。

例によって、誤訳・意訳はご容赦ください。

特に今回は口語が多いので苦労しました。

だいたいの論旨はとりちがえていないと思うのですが・・・。

 

共同執筆の関係性についてお話しください。

Joel Rose:とてもいい友達だよ。古くからの付き合いだね。

Anthony Bourdian:ぼくの最初の編集者なんだ。初めて活字になったものは、ジョエルが編集して、彼の雑誌に掲載されたんだよ。いっしょに仕事をするのは慣れたものだね。ふたりともグラフィック・ノベルが好きだし。(ジョエルに向かって)グラフィック・ノベルの経験は豊富だしね。ぼくらがやりたかったのは、クールなことなんだ。バンドを組んで演奏するみたいなものだね。ベース奏者が歌いだしたり、ギター奏者が歌いだしたりするような。

JR:ぼくはいろんな人を仕事をしてきたでしょ。ふたりは良いバランスなんだ。Get Jiroを書いたとき、あるジャーナリストが「前日譚を書きなよ」っていったんだ。それで、ふたりともその気になって・・・ぼくがトニーの家に行って、使いたくなるようなアイディアをえんえんひねり出したんだ。ふたりともヤクザ映画が大好きで、その方向がいいねってことになった。で、お気に入りの映画について話したんだ。トニーが漠然としたアイディアを、懐石や寿司やお米といった彼の愛する日本料理に分けたんだ。大筋の考えをぼくが持ち帰った。そういったものをおおざっぱにまとめてトニーに送ると、彼がいろんなことを付け加えた。問題にぶち当たったときは、ぼくはこう言うんだよ。「やあ、トニー」って。すると彼は、作品をユーモアや感情の機微を豊かなものにして送り返してくれる。ありがちなエゴやそういった類のものがない、建設的なやり方だよ。

AB:ぼくらは自分のキャラクターたちがどんな人物かよくわかっていたんだ。シチュエーションを設定すれば、ぼくにとっては、リフを演奏するようなものだ。くりかえしくりかえしリフを演奏するみたいなもの。すごく楽しいんだ。

Parts Unknownのようなテレビ番組のための書き物や、ご自身のノン・フィクションと比べて、グラフィック・ノベルを書くことはどういったことでしょうか?

AR:うん、ほとんどがぼくについての質問だね(笑)。Parts Unknownでは、ぼくは誰がしゃべっているのかわかっている。めちゃくちゃ楽だよ。なにを感じなにを経験したか話しているのはぼくなんだ。でも、プロットを書くのは難しいんだ。キャラクターづくりも雰囲気づくりも好きだし、細部にこだわるのも好きだ。部屋がどんな匂いがしてるかとかね。どのようにキャラクターを追い詰めて諦めさせるかというのは、手のかかることなんだ。でも、楽しいんだ。ぼくらは確立されてよく知られたジャンルで仕事をしているんだから。大好きで楽しみな大会だってあるしね。だから、グラフィック・ノベルを書いたんだ。

レストランという題材がグラフィック・ノベルにぴったりだと思ったのは、なぜでしょう?

JR:父さんがウェイターだったんだ。ぼくは、実は14歳からニューヨーク中のレストランで皿洗いをしたんだよ。トニーは、ぼくが慣れ親しんでいたものとは別のレストラン世界にいざなってくれたんだ。ぼくは軒先にいただけなんだ。

AB:美味しんぼ』の影響は大きかったね。このマンガはとても重要だった。ぼくらは、Get Jiroをオタク並に細部にこだわったものにしたかった。正確なものにね。『美味しんぼ』から多くのことを学べるよ。食べ物を正しく扱うというのは、前作でも今作でも、常に重要なんだ。そして、こまごまとしたオタク的な細部もね。食べ物に真剣じゃなかったら、あるいは日本食が好きじゃなければ、きっと見逃してしまうだろうけど。ちゃんこ鍋はみんなが習慣的にお目にかかるしろものじゃないし、ネコカフェもそうだよ。(ジョエルに向かって)次はローソンでキャラクターに死んでもらおうか。ふわふわのサンドイッチを売る店なんだ。

Get Jiroはどれくらい現実離れしたものとして構想したんでしょうか? ストーリーが向かう結末についておおざっぱな考えはありますか? あるいはまだまだ続くんでしょうか?

JR:別の物語を進めようと話したことはありませんね。この前日譚についていえば、ぼくらにはとっておきの考えがありましたし、最終的にどうなるか知っていました。なぜって、ぼくらには一冊目があったんですから。

『ウォーキングデッド』によって、コミック・ブックは高予算テレビ番組のための潜在的な土壌として新しい関心を浴びましたね。Get Jiroの将来にはテレビ番組化はありますか?

AB:友達のデイビット・チョーがポルノの話しをするんだ。彼はこういう。「なあ、アジア人でトップ男優になったやつはひとりもいないんだぜ」って。たしかに、アジア人の男とのカラミをポルノで見たことはないよね。また、こうもいう。「アジア系のアクション俳優に彼女ができないのはどうしてだ?」って。この不均衡は、われわれが積み重ねたものだよ。でも、こんなものをブチ壊す手助けができれば、それって最高だろうな。

JR:ワーナー・ブラザーズが映像化の権利を持ってるよ。ワーナーがあらわれるまでは、ほとんど申し出がなかったんだ。

AB:一番の問題はこうなるだろうね。「彼は日本人であるべきかい? ケヴィン・ジェームズにぴったりの役じゃない?」って。でもね、ぼくは日本人がいいと思う。映像化はすばらしいものであるべきだ。きっと日本にも適役がいるよ。とはいえ、幅広くアピールするためには、どうしたって日本人のスーパーヒーローでなくちゃ。それでこそ、すばらしいもになるだろうね。北野武だよ。彼以上にクールな奴なんていないもの。今の彼はちょっと歳をとりすぎているけど、この作品にはぴったりだよ。

 ヤクザ映画の影響は明らかだったんですが、『美味しんぼ』の影響があるとは意外でしたね。

また、インタビューの内容から、アンソニーさんは本当に日本食に愛情と理解があるんだなとわかります。なんせ、Get Jiroでは、カリフォルニア・ロールを頼んだ客にジローがぶち切れて首を切ってますしね。